やっぱりみんな年には勝てない?年齢が自然排便に及ぼす影響

am900 pe075 300x200 やっぱりみんな年には勝てない?年齢が自然排便に及ぼす影響幼い頃、「大人になってから」と色んなものを取り上げられて、「早く大人になりたい」と思ったことは誰にもあることですね。

しかしいざ大人になって年齢を重ねてくると、だんだん自分の「老い」が気になってきます。

昔は徹夜も平気だったのに、今はたとえ一時間でも寝ないと体が動かない、そんな事実に気がついた時、とてもショックですよね。

人が生き物である以上、避けて通ることのできない「老化」は、体に様々な影響を及ぼします。

あなたのお通じにも、じわじわと老化の波が忍び寄っているかもしれません。

実はとてもやっかいな『加齢』による便秘

便秘は、排便を困難にする様々な要因が絡み合い、どの世代でも起こってしまう症状ですが、加齢による便秘はとりわけやっかいなものです。

若い頃の便秘の原因は、生活習慣や食生活の乱れなど自力で対処できる範囲ものであることが多く、体力や回復力もあるため、再び自然排便のリズムを取り戻せる見込みも高いのですが、加齢による便秘は全ての根底に、人の力ではどうしようもない『老化』があります。

また、老化は全身に影響を及ぼすため、便秘になりやすい要素がいくつも重なりがちで、しかもそれを完全に克服するには体力も回復力も落ちてしまっているという悪条件がそろってしまうのです。

加齢によって受けるどのような影響がスムーズなお通じを妨げてしまうのか知っておき、早めの対処をすることが重要と言えるでしょう。

1、筋肉の老化と筋力の低下

人の筋肉はたとえ運動する習慣があったとしても、年齢を追うごとに老化していきます。
年を取ると重い物が持てなくなったり、動きが緩慢になるのは筋肉そのものが衰えてしまうからです。
もちろん排便の時に使う腹筋など、おなか周りの筋肉も老化していくため、筋力が低下して便を外に押し出す力が弱まり、加齢とともにスムーズな自然排便が難しくなるケースは多いです。
老化によって足腰が弱ってしまい、さらに運動不足が加速して、筋力不足だけでなく代謝が悪くなり、腸の動きが悪くなってしまうこともあります。
『若い頃に鍛えていたから大丈夫』という人も、運動は続けなければ筋肉量の維持ができません。
しかも、運動やトレーニングをしても、加齢による筋肉の衰えそのものを完全に回避することは難しく、私たち皆が向き合わざるを得ない課題と言えるでしょう。

2、腸そのものの老化

加齢で衰えるのは筋肉ばかりではありません。腸そのものも年齢の影響を受け、老化するのです。
しかも、体の臓器のうち、特に多くの血液を消費して働いている腸は、他の臓器に比べて早く老化が始まるという特徴があります。
老化した腸は弾力がなくなり動きが鈍くなる上、善玉菌がどんどん減って悪玉菌が増加する傾向にあり、腸内環境が悪化して便秘を引き起こしがちになります。
また、腸の神経細胞の数も減少してしまうため、腸の感覚が鈍くなって便意そのものが弱くなってしまいます。
本来腸が持っている免疫の機能も低下し、人によっては慢性腸炎を起こし、それがさらにお通じを困難にしてしまう場合も……。
腸の老化が進むことは、私たちの体にとって由々しき事態と言えますね。

3、食事量の減少と食事の変化

内臓や筋肉の老化に伴って必要なエネルギーが少なくなり、消化吸収する力も落ちるため、若い頃はたくさん食べていた人も、年をとるにつれ食事の量が少なくなってきます。
食べる量が少なくなると当然ですが便の量も減り、老化で鈍った腸はますます刺激を受けなくなってスムーズな自然排便が難しくなってしまいます。
また、歯や顎が弱ってやわらかく消化のよいものばかりを食べることが増え、相対的に食物繊維の摂取量も減ってしまう傾向にあります。
食物繊維の量が減ることでさらに便の量は少なくなり、便秘が起こりやすくなります。

4、水分の不足

前述の食事量に関連することですが、食べる量が減ることで、食事からとる水分の量も同時に少なくなってしまいます。
年齢が上がることで体の感覚自体が鈍くなり、代謝も落ちてしまうため喉があまり渇かず、積極的に水分を取らない人も多いようです。
また、若い頃には感じなかった尿もれなどトイレへの不安から、意図的に水分をとらないようにする人もおり、水分が慢性的に不足してしまう人は意外といます。
水分は便に適度なやわらかさを与え、排便しやすい固さを保つのに非常に大切な存在なのですが、食べ物や飲み物からとった水分はほとんどが体に吸収され、便の中に残る水分はもともとわずかです。
摂取する水分が減ると、体は足りない分を補給しようと大腸の中の便に含まれる水分も吸収してしまいます。
その結果、便がとても固くコロコロとしたものになり、出しにくくなるわけです。

5、加齢にともなう病気や薬の副作用

年齢が上がってくると、老化や長年蓄積されてきたよくない要素により体の故障が起き、その疾患が原因となって便秘になることも多いです。
特に心配なのが、近年患者数が激増している大腸がんで、年齢があがるほど大腸がんのリスクは高くなり、特に中高年以降の患者数はぐっと増えています。
また、疾患そのものばかりでなく、病気治療のために飲んでいる薬の副作用として便秘が起こることもあります。

人の体はいつから老化しはじめるのか

老化によって便秘のリスクが増えるのなら、人の体がいつから老化し始めるのか気になりますよね。

体の各部位で老化のスピードや始まる時期は異なっているため、全身が平等に老化していくわけではありませんし、生活環境などによる個人差も大きいのですが、多くの場合20代~30代にはすでに老化が始まっていると言われます。

しかもおそろしい事に、お通じをつかさどる腸の老化は必ずしも年相応にやってくるわけではなく、自律神経の乱れやストレスなども原因となるため、実年齢は20代でも腸は60代並み、なんてことも起こります。

実際に、実年齢は若くても腸が老化している人は増加傾向にあり、「まだ若いから老化なんて無縁!」と思っている人も十分な注意が必要と言えるでしょう。

⇒ 便秘解消法4:効果的な運動へ

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