ストレスまみれの毎日が自然排便の大きなカベに!

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今の社会では幼い子供から大人まで、とにかくたくさんのストレスの中で誰もが生活しています。

受験戦争、就職活動、仕事のノルマや対人関係、結婚すれば夫婦間の問題や義実家、子供のこと、もっと年齢が上がれば、親の介護や自分の老後の心配と、気の休まる暇もなく感じることもありますね。

近年では、ストレスは心の問題だけでなく、体の状態にも大きく影響を与えることがわかってきていますが、その症状のひとつとして便秘があります。

ストレスに大きく左右される自律神経と腸の関係

ストレスが自然排便を妨げてしまう背景のひとつに、排便と自律神経の密接な関係があります。

人の体は脳の指令によって動いていますが、腸は自分自身が神経のネットワークを持っていて、脳の直接の支配から離れている臓器です。
ですが完全に孤立してはおらず、脳と腸は自律神経でつながって互いに情報交換をしており、過度のストレスはこの自律神経のバランスを崩して正常に働かなくしてしまうのです。

自律神経は、体を活発に動かし緊張・興奮している時に優位になる『交感神経』と、静かにリラックスしている時に優位になる『副交感神経』の二種類があります。

これらが一日の活動にあわせてオンオフを繰り返し、互いにバランスよく入れ替わりながら働いているのが正常なのですが、過度のストレスは体を緊張状態にしてしまい、常に交感神経が優位になってしまいます。

胃や腸など食べ物の消化を行う臓器は、副交感神経がオンになっているリラックス状態の時にその働きが活発になるため、常に交感神経がオンになっていると動きが鈍り、うまく機能を果たせなくなるというわけです。

自律神経の乱れだけじゃない!ストレスが腸を壊すメカニズム

ストレスが便秘の原因となる時、単純に自律神経の乱れだけが影響しているわけではありません。
その裏側には、体の繊細なシステムが大きく関わっています。

体にストレスがかかると、人の脳内では『ノルアドレナリン』と呼ばれるストレスに対抗するための脳内物質が多く分泌され、脳が興奮し緊張状態になります。

ノルアドレナリンはストレスと戦うために必要な物質なのですが、量が多すぎると脳の興奮や緊張を抑えきれず、コントロール不能になってしまいます。
そのノルアドレナリンの量を適切に抑え、脳の緊張を鎮める役割を持つのが、近年「癒し物質」として知られるセロトニンです。

ここで注目したいのが、脳内で働いているセロトニンは全体の1割にすぎず、なんと9割が腸の神経ネットワークに存在している点です。

そこに、ストレスが自然排便を妨げる原因となり得るカギがあります。

脳がストレスを感じると、その情報は自律神経から腸へも伝わり、腸からもセロトニンが分泌されます。
それが正常な量ならよいのですが、脳や自律神経が繊細で過敏な人はストレスを感じやすく、また脳からのストレス信号が腸にとても伝わりやすいため、セロトニンが過剰に分泌されてしまうのです。
そうなると、腸の動きが活発になりすぎてぜん動運動が異常をきたし、自然排便が妨げられてトラブルを起こす「過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)」を引き起こします。
過敏性腸症候群の症状は人によって異なり、そのひとつが便秘です。

ストレスによる自律神経のバランス崩壊、そして腸のセロトニン過剰、その二つがストレス性の便秘を引き起こす大きな要因と言えるでしょう。

便秘そのものがストレスになって悪化することも

すでに便秘の人が、何をやってもいまいちスッキリできず慢性便秘に陥ることで、便秘であることそのものや便秘対策自体がストレスとなり、さらに悪化してしまうことがあります。

特に、生真面目な性格の人にありがちで、便秘対策に熱心になるあまり、少しサボってしまうと罪悪感を覚えたり、努力に対して結果がついてこないことに悩んだりして、ストレスがたまる場合です。
また、便秘のせいで起こる腹痛や膨満感など、不快な体の症状そのものもストレスとなります。

そうした目に見えてわかるストレスだけなら対処もしやすいですが、はっきりと「つらい」「不快だ」という気持ちがなくとも、無自覚なままストレスを感じていることも多くあるためやっかいです。

自覚のないストレスのせいでにお通じの状態がめちゃくちゃになっていて、でも本人はストレスの存在に気がついておらず、便秘が自分の体質だと思っている人も少なくありません。

「原因不明」「体質」と思う前に、自分の心の状態と向き合ってみることも必要と言えますね。

⇒ 便秘解消法3:ストレスの解消へ

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