私の腸でいったい何が?便秘の原因と自然排便のメカニズム

 

Fotolia 61604530 XS 300x300 私の腸でいったい何が?便秘の原因と自然排便のメカニズムいまひとつ「便がすっきり出ないな」と便秘の症状を自覚したとしても、具体的にどこがどう悪いと自分で判断するのは非常に難しいものですね。

そもそも、毎日食事をしているにも関わらず、食べ物がどのような過程で便になり、便意が起こって外に出されるのか、そのメカニズムについても漠然とした印象しか持たない人は多いことでしょう。

食べ物を消化する過程でどんな問題が起きた時に便秘になるのか、その原因としくみを知っておくことは対策を立てる上できっと役立つはずです。

 

便秘を引き起こす「便の製造工場」の不具合

胃と腸は食べ物の消化吸収を担当していますが、実はそれぞれ役割分担があり、胃は食べ物を消化しやすい状態に変化させる役割を、小腸はすい臓や胆のうからの消化液を使って栄養分を吸収する役割を、そして大腸は小腸で吸収しきれなかった残りを便にする役割を担っています。

言うなれば大腸は便の製造工場になるわけです。

小腸から送られてきた食べ物の残りカスは、大腸のぜん動運動により肛門に向かって移動しながら水分を吸収され、腸内に住む細菌に分解されてだんだん固くまとまり、便になります。

生活習慣の乱れや問題のある食生活などによって大腸の機能が落ちると、このぜん動運動が鈍ってしまい、便がなかなか直腸までたどり着けません。

それにより腸内に長く留まることになった便は、どんどん水分を吸収されて、固くコロコロした出しにくい便になります。

また、腸には独自の神経細胞ネットワークがあるためストレスに対しては敏感なのですが、物理的な刺激にはちょっと鈍い面があり、食事量が少ない人や運動不足の人は、腸への物理的な刺激が不十分になってしまいがちです。

刺激が足りない腸はぜん動運動が活発に行われず、便秘を引き起こすのです。

 

「便意」の起こるシステムの障害

大腸できちんと便が作られたとしても、便意そのものが起こらなければ自然排便はできません。

この便意を感じるシステムに問題が起こって便秘になる人もたくさんいます。

便意のスタートは、食べ物が胃の中に入ってきたときに起こる「胃・結腸反射」で、新たな食べ物の到着を感じ取った腸が、次の消化にそなえて今体内にある便を外に出そうと動き始めます。

胃・結腸反射によるぜん動運動で便は肛門のほうへ運ばれ、やがて直腸に達したとき、第二の反射である「直腸反射」が起こります。

便が降りてきたことを直腸が感知し、自律神経を通じて脳に便が溜まったことを伝える反射で、これがいわゆる「便意」です。

情報を受け取った脳は、その時の状況などを判断し、我慢するか出すかの指令を体に下すのです。

しかし、頻繁に便意を我慢し続けると、便意を伝えても排便の指令が下されないことに慣れてしまい、直腸が鈍感になって便が溜まっていることをうまく感じ取れず、脳に便意の信号が発信されなくなります。

これが「便意がなくなった」状態であり、そうなるともちろん自力で排便はできません。

また、脳と腸の連絡経路である自律神経のバランス崩壊も、便秘の原因となりうる要素のひとつです。

一口に便秘といってもその原因となる要素はさまざまですが、一般的に言われる便秘の大きな原因は、大腸の機能低下と便意の喪失にあると考えられます。

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